第1回:投資を始めるタイミングによって得られるメリットとは

私は、2000年から投資をしているので、投資には慣れている方だと思います。
しかし、いまだに難しいと感じています。
また、投資を本業にしている方に比べれば、それほど詳しいわけではありません。
※趣味でファイナンシャルプランニング2級はとりました。
この講座記事を書こうと思った理由は、投資詐欺の被害に会う人多すぎと感じたからです。
おそらく少しの投資の知識もないから、投資の知識のある人のもっともらしい言葉に騙されてしまうのだと思います。
投資の知識があれば、簡単にもうかる方法なんて無いと知っているので、違和感を感じるはずだからです。
だから、投資の基礎知識を、わかりやすく伝えることができたらと思い、書いてみようと思いました。
まずは、「なぜ早く投資を始めた方が良いのか?」について、書いてみたいと思います。
主な理由は、以下の5つです。
・インフレ対策
・長生きのリスク対策
・早い者勝ちの世界
・リスク分散
・副業代わりになる
それぞれについて、説明します。
インフレ対策
デフレが続いた日本も、いよいよインフレが続くかもしれません。
あくまで「かもしれない」ですが、そうなった場合に備えておく必要はあります。
インフレになると、どうなるのか?
物の値段が上がると、同じ金額で買えるものが少なくなります。
つまり、貯金の価値がどんどん目減りしていくのです。
物価の上昇以上のペースで資産も増やしていかないと、損失が膨らみ続けていることと同じです。
日銀は物価上昇目標を2%に設定しています。
つまり、年利2%以上で資産を増やしていかなければならないということです。
そして、年利2%は、タンス預金はもちろん、預貯金では無理です。
投資による資産運用が必要になります。
長生きのリスク対策
一時期、2,000万円問題として話題になりました。
退職時にどれだけ資産があるかが、退職後の生活に大きな影響を与えます。
将来のことはわかりませんが、ご自身が退職後、年金はどれぐらいもらえそうですか?
年金は、もらえる年齢の引き上げや金額の減額の恐れが、今後も続くかもしれません。
そのため、国もiDecoやNISAなど、老後資金を各自で用意するように促しています。
だから、老後資産を早めに準備しておかないと、退職後困ることになるかもしれません。
早い者勝ちの世界
投資によって、順調に右肩上がりに資産が増えると仮定した場合、早く投資した方が資産を増やす効果が大きくなります。
また、複利効果も、期間が長ければ長いほど大きくなります。
例えば、年利10%の税金のかからない金融商品があるとします。
100万円を1年間運用した場合、110万円になります。
100万円を10年間運用した場合、複利効果も加わり259.4万円になります。
いかに、早く始めた方が有利かがわかります。
また、国は何年も前から「貯蓄から投資へ」を促しています。
もし、「貯蓄から投資」が加速した場合、買いたい金融商品が値上がりしてしまうかもしれません。
その場合、投資に勝てる可能性が低下するかもしれません。
野村総研の調査によると、投資に興味を持っている人が増加しているとのことです。
リスク分散
投資にはリスクがつきものです。
短期で見れば、価値が上下に振れる幅が大きいです。
しかし長期的な時間をとれば、下へ振れる可能性を低くすることができます。
たとえば全世界株式の投資信託のチャートを見てみてください。

(引用:みんかぶ「eMAXIS全世界株式インデックス」:https://itf.minkabu.jp/fund/03312107)
1年の幅で見るとマイナスになった年もありますが、5年以上の幅で見るとプラスになることがほとんどです。
投資のリスクを下げるためには、長めの投資期間をとる必要があります。
※もちろん、投資商品選びも大切です。
長めの投資期間をとるためには、できるだけ早く投資を始めることが必要となります。
副業代わりになる
投資詐欺やネットワークビジネスの勧誘で、「収入の入り口を、3つ以上に増やすべき」という話をよくされます。
その主張については、同意します。
ただ、リスクの高いことや信用を失うようなビジネスには、手を出さない方が良いと思います。
よく例に挙げられる、複数の収入源は、「本業」「副業」「投資」です。
個人的には、「本業」と「投資」の2本柱で良いと考えています。
人生の多くの時間を、あまりしんどいことで占めてしまうのはもったいないと思うからです。
ライフワークのような、楽しい仕事であれば別ですが。
それに、2本柱もできないのに、3本目を行くと、すべてが中途半端になるように感じます。
私は、株式投資は副業に該当すると考えています。
副業が順調に成長にすると考えたとき、次のような流れを歩みます。
起業→従業員を雇う→経営を任せて、オーナーとなる
株式投資は、いきなりオーナーになる方法です。
今までに、自分の代わりに誰かが働いてくれたらいいのにと思ったことはありませんか?
投資した会社の社員が仕事を頑張って、収益を上げる、成長するなどすれば、収益が増えてきます。
そのためには、どのような会社に投資をするか、個別株投資には、企業に対する目利き力が問われます。
目利き力を高めるには、勉強が必要です。
そして、それは投資の世界で何年も勉強している人にとっても難しいものです。
早く投資を始めよう
このブログでは、投資初心者でも比較的安心して投資できる方法を紹介する予定です。
しかし、未来永劫その方法が通じるかどうかはわかりません。
2024年からNISAが新しい制度になり、とても魅力的になります。
そのため、投資を始める人も多くなるでしょう。
しかし、無防備に始めてしまっては、勉強代が高いものになるかもしれません。
「投資は簡単ではない」からです。
投資は簡単という広告などは、怪しいと思ってください。
収入源の一つに育てるためにも、できるだけ早く投資の勉強をして、投資を始めてほしいと思っています。
「投資を始める前に押さえておきたい心構え」ということを、次に書きたいと思います。